商船建造継続と原発に代わる仕事の開拓を-山本恒男氏の陳述

神戸市議会文教経済委員会での陳述

                                                 2011年11月29日 山本恒男

私は16年前同じこの委員会で川崎重工神戸工場での商船建造の復活を川崎重工に要請してほしいと訴えました。当時、川崎重工は地震で神戸工場の船台が破損したが復旧せずにこれを機会に商船建造を坂出工場に移転させる計画を出しました。この時は「神戸での造船の再開を」という川重労働者と市民の声が大きくなり、川重も船台の復旧をしたいきさつがあります。今では2カ月に1度の進水式を行っています。

今回の三菱重工神戸造船所からの商船建造撤退の期日はもう目の前に迫っています。三菱重工神戸造船所は昨年発表した「神戸造船所を原子力発電と潜水艦建造に特化する」という方針をまだ変えていません。しかし

3月11日の東日本大震災と東京電力福島原子力発電所の事故は国民の原発に対する考え方を大きく変えました。現在は国民の声に押され原発の新増設はストップ、再稼働もままならぬ状況です。

こんな事態にも関わらず、国土交通省も兵庫県当局も「三菱重工という民間の企業の決定にはものが言えない」という態度です。唯一、神戸市当局は「私たちはものを言う立場です」「だから、商船建造の継続を三菱重工に要請しているのです」と言われ私たちは力強く思っています。私は福島原発事故以降の状況を考え、今こそ神戸市当局だけでなく神戸市議会も「この際原発の強化方針を見直し、商船建造の継続を」の声を三菱重工に言っていただきたいと思います。

原発をめぐる状況は皆さんご存知のとおりで、神戸造船所の原発部門は労働者数・売り上げ額の約7割を占め、今後の主力と言われてきましたが、この原発職場の仕事は現在なくなってきています。国民の気持ちを考えると当然と言えます。脱原発の声に会社は「原発については政府の方針待ち」とよく言いますが、私たちは原発の再開を待つわけにはいきません。原発に代わる安定した仕事が必要です。商船建造からの撤退の見直しは当然だと思います。労働者もそれを待っています。

造船は世界の成長産業であることは関係者の間では常識です。ただ、好不況の波はあります、が全体としては伸び続けています。昨年は世界も日本も船の建造量は史上最高を記録しました。中国や韓国との競争に勝てないという人もいますがそういう問題ではありません。利益が少ないという問題はあると思いますが昨年は中国も韓国も日本も伸びています。日本の3大海運会社の存在は日本の造船界を助けていますし、政府の支援も技術問題や受注競争支援まで及んでいます。三菱重工も豪華客船2隻、LNG船の受注など受注も復活の気配が見えています。

先日神戸港めぐりの遊覧船に乗りました。川崎重工、三菱重工、神戸空港、ポートアイランドを回る40分のコースですが、観光客には人気コースだそうです。しかし、ここで三菱重工の船がなかったら・・値打ちの半減は明らかです。

川崎重工の進水式に行きました。3000人が参加する大イベントです。三菱重工の進水式も人気です。

平和な神戸港に大型船建造の造船所、中小の多くの造船所、裾野が広い造船産業、地域経済の発展と労働者の雇用を守るために、造船の設備と技術の継承、商船建造の継続は不可欠です。ぜひ三菱重工に商船建造の継続をはじめ、原発に代わる安定した仕事の開拓を働きかけていただきたい。よろしくお願いします。

港で署名行動

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11月27日日曜日神戸港の観光船の乗り場近くで「神戸の造船を残そう」と署名を訴えました。神戸港めぐりは神戸観光の中心、短時間での港めぐりは人気があります。この日も多くの団体旅行客や家族連れが観光船を利用していました。港めぐりの目玉の一つ「三菱重工の大型船」がなくなることを訴えると、戸惑いながらも署名に応じてくれました。横浜、埼玉、福岡、富山、茨城、三重、東京、大阪、全国からの署名が集まりました。さすがに神戸港です。この神戸港を大事にしたい。新たな気持ちにさせられました。

要望署名

矢田 立郎神戸市長に要望します。「三菱重工神戸造船所の商船建造継続と原子力事業計画の見直しを求めてください」という要望署名を集めています。第一回目は12月に提出しましので、11月末までに送ってください。

要望署名

飛行機の飛ばない空港・船のいない港ではダメー港めぐりに参加してー

  11月3日神戸港めぐり をしました。説明は「川崎重工」と「三菱重工」、「神戸空港」「ポートアイランド」が中心でした。空港は港めぐり中には飛行機の発着はありませんでした。ポートアイランドのコンテナー埠頭にも船は見当たりません。やっぱり人気は川崎重工と三菱重工の大型船の姿でした。この姿がなくなれば港めぐりの値打ちがなくなる事は目に見えています。観光船会社の係員も心配して「造船所がなくなれば大変です」と語っていました.

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